電子書籍は、紙書籍の半分の量でサクサク、効率よく書くと結構良い!

出版というと、何かとても大仕事のような感じがするかもしれませんが、電子出版はもう少し軽く考えてもいいかもしれません。

こんばんは。あなたのいつかを実現する出版ナビゲーター、傍嶋恵子です。

電子書籍はサクっと読めることが読者に喜ばれる

今日、来月発売予定の電子書籍の査読をしていました。そのとき改めて気づいたのが、やっぱり紙で読むのと、電子で読むのとはちょっと感覚が違うということ。

これは、電子書籍ならではの特性によるものです。

電子書籍は紙の書籍のようにページの概念がありません(リフロー型/文字中心の場合です。)

文字の拡大・縮小が可能なので、文字を大きくすればスマホなどの1画面に治まる文字数は減りますし、小さくすれば、それだけ表示される文字量は増えます。

文字を読みやすい大きさにして読んでいくと、1画面がすぐに読めちゃうから、サッサっと画面をフリップして読み進めていけるのですね。

目に入ってくる文字量が比較的少ないので、情報を素早く取得するには電子書籍は向いているなと感じます。

それと、ネット利用が多い読者からすると、「手っ取り早く情報をゲットしたい」という意識も働きます。

本を書く分量は、紙書籍の半分ぐらいで1冊。1冊書く労力で2冊かけるかも。

こういうことを考えていくと、本を書く側として考えていきたいのは、電子書籍ならではの「読みやすさ」です。

いつも出版セミナーやコンサルティングで言っているのは、電子書籍を書くときの本の分量は、おおよそ、一般的なビジネス書の半分ぐらいでいいですよ、ということ。

ページ数にしたら、紙の書籍が200ページ~250ページぐらいと考えると、その半分の120~130ページぐらいでいい。

文字数にしたら、3万文字~5万字ぐらいまで。

Wordの標準仕様での文章量(1ページ1440文字)だと、20ページ~25ページぐらいかな。

Wordで換算すると「え?それだけでいいの?」とちょっと意外な数字かもしれません。

で、分量としてはそれぐらいで問題はありません。

最初から、分厚い本を書くのは大変な作業なのですが、その半分ぐらいでいい、というのであれば、案外、書けそうな気がする量だと思います。

電子書籍はピンキリなので、量と質、価格と満足度のバランスをとることに注意を払う

すでに発売されている電子書籍の中には、もっと少ないページ数のものもたくさんあります。

ときどき、定価とのバランスが悪いものもあり、「え?これだけ?」という内容のものも少なくありません。

本の定価と文章量のバランスはちょっと考慮したいところです。

ただ、基本は、電子書籍のコンテンツは、詰め込みすぎず、少なすぎずが適当です。

逆に、あまりに文字量が多いと、途中で読まれなくなることも考えられます。

目指すは、「すらすら読めて、気がついたら最後まで読んでいた。そして、定価を支払っただけある満足するコンテンツ」に仕上げることです。

テーマとターゲットをギュっと絞り込めば、ちょうどいい分量にまとめられる

でんでんむし出版で本をつくるときのこだわりは、コンテンツのターゲットとテーマをギュっと絞り込むことです。

両者を絞ることで、そこに必要な情報を中心にして、あまり枝葉を広げず書くように指導します。

そうすると、だいたい伝えたいことのをサクっとまとめると、ちょうどいい量になるのですわ。

今は、世の中全体で、効率よく情報を得ることが普通になってきています。

若い世代へ行けば行くほど、もう文字で交流するよりも写真や動画、という世界が普通だというのですから、本もなるべく、効率よく気軽に読めて、そして必要とされる情報にしていくことが大切ですね。

小説や文芸物はまた違いますけれども。実用書であったり、自伝、体験談というなかなか読まれにくい物こそ、わかりやすくサクっとまとめることを目指しましょう。

5月度、6月度、ユメカナ出版講座(名古屋開催)生徒さん募集中です。

 

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投稿者プロフィール

sobaco
sobaco出版コンサルタント・テクニカルライター
でんでんむし出版代表 傍嶋恵子(そばじまけいこ)
1997年より、パソコン普及期に必要とされたパソコン解説書を、テクニカルライターとして13年間にわたって約60冊執筆。豊富なライティングと書籍企画経験や実績を生かして、2013年、電子書籍出版を支援する「でんでんむし出版」を設立。セルフパブリッシングを支援。また、電子書籍の普及による出版事情を考慮し、「本を書く」ということを寛容に捕らえて、現代のおける人々の情報発信の重要性に目を向けるている。「本を書く」というと、多く出版社は「本を作る」ことに焦点を置く。が、コンテンツの指導ができない出版社が多いなか、本の内容に対して指導をし、優良なコンテンツを作り上げるところを強みとしている。

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