「あなたの本を出版しませんか?」の実態とは

調子良いほめ言葉にご用心

ホームページやブログを見て、「あなたのブログを本にしませんか?」と勧誘されることがあります。

このとき、ほとんどの人は、「え?私の書いてることが本にできるの?」と驚きます。

これは悪い気はしませんね。

そこそこのコンテンツがあればなおさらです。

さらに、相手はブログをちゃんと読んでくれている。ブログのどこがいいのか、どこに感動するのかを巧みに伝えてきます。

そりゃ、うれしいです。たぶん、私にもそんな話がきたら、有頂天になるかもしれません。

自分の書いていることが本になるってすごい!て!!!

あなたのコンテンツがすごいのではなくほとんどが勧誘です

さて、前述したようなお話、結論からいうと出版社の営業でしかありません。

もちろん、中には、大手の有名出版社からのお誘いかもしれません。その場合は、喜んでいいかもしれませんが

たいていは自費出版の営業です。

で、別に営業とわかっていて話を聞くのはよいのですが、あまりコロっとだまされないようにしましょうね。

特に最近は、電子書籍やAmazonPODによる、あまりお金をかけずに出版できる方法で営業をかけてくるところもあります。従来の自費出版と違って、何百万というものではないので安易に契約してしまう人も多いのです。

しかし、たとえその勧誘がきっかけで本を出すにしても、会社がどこまで面倒を見てくれるのかをきちんと確認しましょう。

まず、

*あなたは初めての本を一人で書く自信はあるのでしょうか?

*本を書くことにトライするとしても、その会社は、どこまでサポート体制を引いていますか?

*営業担当ではなく、編集者やお世話係として誰か特定の人物がケアをしてくれますか?

*本の出版に対して、相手の会社はどのような情熱を持っていますか?

Amazonとの企画出版は存在しない。Amazonは本屋です

「ブログを本にしませんか」という営業をかけてくるAという会社はどうなんだ?」と、なぜか私のところに知り合いから問い合わせが来ます。

私が出版社をやっているので聞いてみたくなるのでしょう。

どうもAという会社は,手当たり次第にブログを書いている人に営業しているようです。

もちろんそれはかまいませんが、問題は、勧誘文句です。

それには、「Amazonとの企画で、企画が通れば本が出せます」という文句。

これは騙されますよね。

Amazonは本屋さんですが、知らない人からみたら、”Amazonで本が出版できるんだ”と思ってしまいます。

実際は、Amazonが著者と企画調整することなどあるわけがありません。

「企画が通れば」というのは、企画がAmazonで出版できる内容であれば、ということです。
つまり、一般的な書籍としての審査のことです。

本を出版するのにたとえば10ページしかない本は本とは言えません。また、内容もふざけすぎたものであれば当然審査にひっかかります。つまりそういった質に対する審査はあります。

が、著者が書く本の企画に対してAmazonは審査などしません。

けれども、出版について知らない人たちにとっては、「そういうものなんだ」と思いますし、聞こえはよいですね。

だから、こういったいかにもおいしい文句には注意が必要です。

Amazonは電子書籍を自分で出版できるシステム、Amazon kindle publishingを提供しています。

それと、もう一つ、Amazon PrintOnDemand(POD)があります。これは、注文があったら本を印刷して消費者に送るシステムです。これを利用できるのは、登録した出版社であることが必要です。

といって、その出版社がAmazonと企画調整するかといったらそんな事実はありません。

もちろん、出版社の中での審査はあるかもしれませんが、

「Amazonと直接本の企画を調整するということはない」

ということなのです。

だから、言葉巧みな営業には気をつけてください。

営業はあってもいい。でも、誠意を感じられるどうか

いろいろな出版システムが整ったので、出版社を立ち上げて仕事をする人は増えています。

このように出版の敷居が低くなったことは歓迎すべきことなのですが、あまりにも安易に本作りをするところはちょっと考え物ですね。

ビジネスなので、当然営業はあってよいでしょう。

でもそこに誠意があるかどうか、しっかりと見極めていってくださいね。

 

ちなみにでんでんむし出版のスタンスは、本自体の制作よりも、本のコンテンツを重視しています。

私のところでも、このように営業をかけて仕事を得ていくこともできますが、本当に心から本にしたらいい、と思うようなサイトやブログでなければ、声はかけません。

本を作るお手伝いをする以上、著者の思いと読者の思いをマッチングさせ、互いに満足できるものを作ることをなければ、良い本は生まれないからです。

私がなぜそこにこだわるか。

なぜなら、私は、出版業界の出身者であり、たくさんの本を書いてきているからです。

本は、多くの人に伝えるメッセージでなければなりません。時には、そのメッセージが読者の人生を変えることすらあるのですから。

だからこそ、著者が伝えていきたいことを誤解のないようにわかりやすく伝えることが必要です。

自己流で文章を書いて、自己満足で出版したところで誰が読むのでしょうか。

本を出版して後悔する前に、どうか正しい本の書き方を知って、真剣に取り組んで出版してもらいたいと考えます。

あまりにも安易に本を作る会社も増えてきているので、ここで警笛を鳴らしたいと思います。

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投稿者プロフィール

sobaco
sobaco出版コンサルタント・テクニカルライター
でんでんむし出版代表 傍嶋恵子(そばじまけいこ)
1997年より、パソコン普及期に必要とされたパソコン解説書を、テクニカルライターとして13年間にわたって約60冊執筆。豊富なライティングと書籍企画経験や実績を生かして、2013年、電子書籍出版を支援する「でんでんむし出版」を設立。セルフパブリッシングを支援。また、電子書籍の普及による出版事情を考慮し、「本を書く」ということを寛容に捕らえて、現代のおける人々の情報発信の重要性に目を向けるている。「本を書く」というと、多く出版社は「本を作る」ことに焦点を置く。が、コンテンツの指導ができない出版社が多いなか、本の内容に対して指導をし、優良なコンテンツを作り上げるところを強みとしている。

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