kindleセレクトに参加する価値ありと判断

さて、先月8月に、当社で執筆された著者の電子書籍をkindleで再販しました。
これまでは、他社に販売管理をまかせていたため、「単に売る」だけの選択しかできていませんでしたが、自社で再販してからは、kindle独占販売に参加し、Amazonが提供するサービスを活用してみました。

kindleセレクトとは、Amaozonだけで本を独占販売するシステムです。これに著者が参加すると、Amazon Primeユーザー向けのオーナーズライブラリー対象著書となるほか、kindle Unlimited(電子書籍読み放題サービス)の対象著書になります。

読者はサービスに加入しているのでサービス料は必要ですが、実質本は無料で読むことができます。また、これらで読まれたページ数が、著者の印税となって反映されますので、著者にはそれほど大きな負担があるシステムではありません。

再販直後から、読み放題による数値が毎日あがる

で、実際に8月度の売上を集計してみたところ、この読み放題サービスからの数字が、想定外に高いことがわかりました。

これまで、「ただ売る」だけでは、ほとんど本の動きはありませんでした。ましてや、最初の販売は、2014年ですから4年前です。真新しい内容でもありません。
ところが、再販直後から、毎日のように、読み放題サービスからの数字があがるのには驚きました。

一人の人が数日にわけて読んでいるのかと思いきや、総合ページ数は1冊のページ数をはるかに超えているので、複数の人に読まれていると判断しています。

しかも、海外でも読まれているので(海外在住の日本人の方かと)、眠っていた本が新たな日の目を見た感じです。

なぜ本を読んでもらえるのか?

ところで、読み放題サービスで本を気軽に読めるようになったことは、電子書籍を出版する側にも読んでもらえる対象が増えるので、活用したいサービスです。

ただし、読んでもらうには何が大切といえば、それはやはり、本のプロモーションです。

表紙やタイトル、目次を含めた内容紹介を重視することももちろんですが、テーマとターゲットの絞り込みや読みやすい文章に仕上げることは電子書籍には欠かせません。

実際、当社で出版している本は、プロ仕様で仕上げています。

やはり、タイトルや表紙に惹かれて手にとってもらったら、そのまま最後まで本を読了してもらうことを目的としていますから、ただ出版すればいいというやりかたはしていません。

普段、ほとんど宣伝はしていませんが、それでも読み放題で興味を持って読んでもらえるということは、ターゲットとなる方にきちんと届いているのだろうと感じます。

私事ですが、今年は、他の仕事で手一杯で出版に関わっている時間がほとんどとれないままなのですが、落ち着いたら、新たな著者を発掘して、良質な本を出版していきたいと考えています。

ホームページもリニューアル途中のまま放置されている状態ですが、どうも、検索エンジンからのアクセスがこのところ増えていますので、情報発信も意識的に行っていきたいと考えています。

引き続きよろしくお願いします。

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投稿者プロフィール

sobaco
sobaco出版コンサルタント・テクニカルライター
でんでんむし出版代表 傍嶋恵子(そばじまけいこ)
1997年より、パソコン普及期に必要とされたパソコン解説書を、テクニカルライターとして13年間にわたって約60冊執筆。豊富なライティングと書籍企画経験や実績を生かして、2013年、電子書籍出版を支援する「でんでんむし出版」を設立。セルフパブリッシングを支援。また、電子書籍の普及による出版事情を考慮し、「本を書く」ということを寛容に捕らえて、現代のおける人々の情報発信の重要性に目を向けるている。「本を書く」というと、多く出版社は「本を作る」ことに焦点を置く。が、コンテンツの指導ができない出版社が多いなか、本の内容に対して指導をし、優良なコンテンツを作り上げるところを強みとしている。