自費出版はなく、自主出版と考える電子書籍

「本を出したい!」

そんな思いを実現してきた出版方法の1つが、商業出版。出版社から本を出してもらうパターンです。

作家になりたい人は、出版社に本の企画書を提出し、採用されれば道が開けるものでした。また、専門知識をもっていて活躍していれば、出版社から声がかかり作家への道に入る人も少なくありません。

では、本を出したくても出版社で採用されない人、あるいはそういったことに関係なく、自分の本をとにかく書きたい人はどうしていたかというと、自費出版という道を選びました。

自費出版は、数百万円という多額の費用がかかりますが、それだけ出しても価値があると思う人は少なくたくさんの本が出版されています。

しかし、どちらにしても、一般の人にとって、出版は敷居が高かったことに違いありません。

しかし、電子書籍の登場により、出版の敷居がグンと下がりました。

出版費用を安価に押さえることができ、商業出版のような縛りのない自由な出版市場が電子出版業界なのです。

もはや、電子出版に「自費出版」という言葉は使われません。多くは、「自主出版」あるいは、「セルフ・パブリッシング」と使います。

自費出版も自主出版も、意味としては同じなのかもしれませんが、これまでの出版業界とは一線を画した言葉として、自費出版という言葉はあまり使われないのです。

仕事に活かす電子出版

当社は、電子書籍のセルフ・パブリッシングを推奨しています。

そして、当社のコンセプトは、”お値打ち価格で質の高い商業出版レベルの本”をスピーディに提供すること”です。

電子書籍の利点は、紙媒体ではなく電子コンテンツとなる分、物質的な経費がかからないことです。その分、費用は押さえられます。

お金をかけずに、自分が伝えたいことを自由に伝えられる、しかもメディアのフィルタを通す必要はない自由な市場が電子出版なのです。

だからこそ、うまく活用していきましょう。

とくに推奨する活用法は、仕事に活かす本を出版することです。

ちょっとかっこよく言うと、ブランディングです。あなたの仕事やキャリアをカタチにしていく方法です。

多くの人は、仕事にネットを活用しています。たとえば、ブログやfacebook、twitterなどのSNSです。これらの媒体を使って、仕事のPRをしたり、集客をしたりと手段を尽くします。うまくやれば、無料で集客出来て、仕事の売上に直結するのですから活用しない手はありません。

こういった毎日の積み重ねはもちろん大切ですが、あなた自身の信頼・信用をより厚くするのならば、本を書くことが一番なのです。

ブログやSNSといったものは、日々の情報を流すことができますが、まとまった情報を流すのには向いていません。

あなたが仕事やキャリアを通して伝えたいことは、1つにまとめて伝えたほうが、効果的なのです。

そして、伝えたいことは、どこかでコミットして1つにまとめないと旬を逃します。

「○○ができたら伝えたい」では遅いのです。

「○○はできてないけど、始めよう」とコミットすることが大切です。

このようにコミットして今までの総まとめをすることで、気づけばそれ以上のことを乗り越えていたという結果をもたらすのが、本を書くということです。

すでに伝えたいことがあるのならば、スピーディーに伝えましょう。そうしないと、確実に旬とチャンスを逃します。

あなた自身とあなたの仕事をもっと飛躍させるための究極な手段が電子出版なのです。

 

本は一人で書くものではない

紙の書籍に比べて手軽にとりかかることができる電子書籍出版ですが、個人で出版するには危険が伴います。

自分で出版ができる電子書籍出版の最大の問題は、内容に対する判断が下されないまま本が出版されてしまうということです。

憲法でいう表現の自由は尊重されるかもしれませんが、読者のことを考えていない自己満足な本が増えていくことも十分に考えられます。

自己満足な内容だけでなく、他者の権利(著作権や肖像権)などを侵害したり、公序良俗に反していたり、常識的にふさわししかどうかといったことが問われてきますが、個人では細かいチェックや判断はできません。そうなると、「編集者」に該当する人物であり、プロジェクトが必要になってくるのです。

実際、商業出版で本を出版するにしても、本の編集者だけでなく、校正・校閲者、デザイナー、DTP作業者など、あらゆる分野で人が関わります。こういった部分を省略してしまいがちなのが電子出版ですが、いくら気軽に出版できるとはいえ、生涯残っていく本ですから慎重になって本を出版していきたいものです。