新刊!「混沌の大地-イスラムの女と僕の憂鬱ー」浅井陽一著

新刊でました!「混沌の大地ーイスラムの女と僕の憂鬱ー」(浅井陽一著)

久しぶりにでんでんむし出版より、新刊を出しました。

「混沌の大地ーイスラムの女と僕の憂鬱ー」(浅井陽一著)です。

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ジャンルとしては、体験談です。
編集・制作を通して、何度もこの本を読んでいます。

あらすじ

著者は仕事でアルジェリアに赴任し、日本企業の中での翻訳の仕事をしています。

日本の企業風土にあわない著者は、孤独を抱えながらもイスラムの世界に魅了されていきます。

仕事を通して出会う女性たちとイスラム独特の世界観に魅了され、もっと知りたいとイスラムの世界に入っていくものの、結局、元来日本人であるがゆえにストレートには受け入れられない世界であることにも気づき、翻弄されながら苦悩と闘っていくというお話。

日本の女性は幸せ、そんなことを思わずにはいられない、宗教という壁が阻む切ない恋物語も。

こういった海外の事情は日本にいたらわかりませんが、世界にはこういう場所も人もあるんだ、という新鮮な驚きがありました。

私が読んで興味深かったのは、まず、日本の女性はすごく幸せだなあ、ということ。ここに登場するイスラムの女性たちは、それぞれに個性豊かです。しかし、自由は少ないかもしれません。

日本は恋愛も自由です。でも、やはりイスラム教のもとでは、恋愛はある意味自由でありながら、やはり宗教の壁に阻まれます。

日本にも宗教はもちろん存在しますが、国や政治といったものに宗教色はありませんから、日本の女性はとても自由です。

さらに、日本の女性は、職業を選択するのも自由。結婚して、仕事をやめようが、働こうがどちらも選択ができます。

でも、イスラム教が色濃く反映される国の女性は、やはり宗教によって自由な生き方をできないということがあるのです。

また、著者が”あとがき”でも書いていますが、アルジェリアは産業がないために、生きるためには、母国をすて海外に移住するしかないというのも、この国の深刻な一面です。

長編ですが、最後まで是非読んでください。最後のどんでん返しが、宗教の違いを色濃く表しているように思います。お楽しみに。

 

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投稿者プロフィール

sobaco
sobaco出版コンサルタント・テクニカルライター
でんでんむし出版代表 傍嶋恵子(そばじまけいこ)
1997年より、パソコン普及期に必要とされたパソコン解説書を、テクニカルライターとして13年間にわたって約60冊執筆。豊富なライティングと書籍企画経験や実績を生かして、2013年、電子書籍出版を支援する「でんでんむし出版」を設立。セルフパブリッシングを支援。また、電子書籍の普及による出版事情を考慮し、「本を書く」ということを寛容に捕らえて、現代のおける人々の情報発信の重要性に目を向けるている。「本を書く」というと、多く出版社は「本を作る」ことに焦点を置く。が、コンテンツの指導ができない出版社が多いなか、本の内容に対して指導をし、優良なコンテンツを作り上げるところを強みとしている。

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