ベストセラーが出たらあなたは何がしたい?
人生の過程ではこんなことがあります。
仕事の技術を習得しそれを活かした仕事をしていても、最初は面白かったけれども今は何か物足らなかったり、本当にこの仕事でいいのだろうかと悩んでしまう。
当然これは、心身共に成長している証拠ですから誰にでもあります。
ただ、この「これでいいのだろうか?」と考え始めると、そのうちだんだん自分のやりたいことがわからなくなってきます。
私もよく経験したことで、その都度立ち止まっては、考えたり、他のことをかじってみたり、としたのですが、結局、過去に自分が選んだ仕事の分野に戻りました。
それが私にとっては出版です。
以前は、本をたくさん書き続けましたが、冊数が増えるにつれて、「このまま意地になって書き続けていったほうがいいのだろうか」と考えたこともあります。
逆に、全く別のことをやれるかも、と思い、挑戦したことも多々あります。
しかし、心が定まると本当の自分のテーマが見えてきました。そして、そこに行き着くまでに経験したことは、決して無駄ではなく、むしろそういった経験があったからこそ自分の心が定まりました。
こんな風に考えちゃうんですよね。
「全く新しく別のことをを仕事にするとしたら、私は何を選ぶだろうか?」と。
でも、結論は、「新しくやりたいことは特に思いつかない。だったら、今の仕事をやるしかないじゃん」ということになる。
すると、腹が座る。それが自分と向き合えた瞬間だと思う。
実は、意外にも私のところには、「本の出版に興味はある。でも、自分が書けることやテーマがいまいちわからない」という方が多くやってきます。
なかなか自分で「こういった本を書く」といって出版セミナーに参加される方は少ないです。
で、私が開催しているユメカナ出版講座では、「自分のテーマいまいちわからない」人にも十分に自分が向き合えるワークが用意されています。
その最初の大きな質問が、
「あなたが書いた本がベストセラーになったら何をしたいですか?」
というものです。
これを読んでいる皆さんも、良かったら考えてみて下さい。
妄想でいいのですよ。
自分が実際に書けるかどうかは別として、「自分が何を伝えられるか」を思い浮かべ、そこから、名声とお金があれば何をするのか、です。
で、こんな質問をして、真面目に考えてもらうと、その人の中に埋もれていた叶わないかもしれない夢がみつかることが結構あるのです。あるいは、自分がやりたいことってこういうことなのかも?という気付きですね。
実際、講座では、生徒さんから出てくる夢がたくさんあることに驚きます。そして、生徒さんも、「あ、私、こういうことがしたいのかも?」と自分で気づいていくのです。
当然講座ですから、その方の夢に対して、持っているスキルなどを簡単にお聞きします。すると、どんな本を書けばいいかということもテーマとして見えてきます。
自分で悶々として「何を書こう~~~もにゃもにゃ」と考えいてもまとまらないものですが、将来を妄想すること、そして、それをナビゲートできる他人の意見を取り入れると、案外自分自身に気づけるものです。
つまり、将来どうしたいか、ということから逆算して考えていくと、自分がどんなテーマの本を書けばいいのかが、よく見えてくるのです。
ひょこんと出てきた夢は、おそらくあなたの魂が求めているものに近いと考えます。
人は、今世でやることを決めて産まれてくると言います。このことに敏感になって、自分の心が本当に求めているものに沿って生きていくことが、人間として一番幸せになれる生き方だと言われています。
そんな叶うか叶わないかはわからない夢かもしれませんが、そこに向かって一歩踏み出せば、案外夢を身近に考えられるようになります。
商業出版を目指して戦略的な出版ももちろんありですが、果たして、その本はあなたの魂の声から引き出したテーマでしょうか。
出版でやってはいけないことは、読者をがっくりとさせること、そして、自分が本を書いたことを後悔すること、です。
自分の夢を叶える、または、仕事に活かすにしても、魂によりそったテーマを見つけられるといいでしょう。
とことん自分と向き合いながら、本のテーマを見つけていく「ユメカナ出版講座」、5月度生と募集中です。
投稿者プロフィール
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でんでんむし出版代表 傍嶋恵子(そばじまけいこ)
1997年より、パソコン普及期に必要とされたパソコン解説書を、テクニカルライターとして13年間にわたって約60冊執筆。豊富なライティングと書籍企画経験や実績を生かして、2013年、電子書籍出版を支援する「でんでんむし出版」を設立。セルフパブリッシングを支援。また、電子書籍の普及による出版事情を考慮し、「本を書く」ということを寛容に捕らえて、現代のおける人々の情報発信の重要性に目を向けるている。「本を書く」というと、多く出版社は「本を作る」ことに焦点を置く。が、コンテンツの指導ができない出版社が多いなか、本の内容に対して指導をし、優良なコンテンツを作り上げるところを強みとしている。
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